電子機器開発も業務委託できる時代です

大手の電子機器メーカーにおいては、商品企画、開発、生産、販売を一貫して自社で行われるのが一般的です。特に商品企画を具現化するための開発は重要であり、様々な電子機器開発に必要な技術者を大量に採用し、抱えているのが現実です。それほど電子機器開発に費用を掛けても、大量生産で大量に商品を販売する事で、1台当たりの原価に織り込む必要がある費用は少なく抑える事が可能なのです。しかし、それ故に大手の電子機器メーカーでは、多様化するニーズにフィットする商品であっても、小ロットとなるコンセプトの商品は手掛ける事が難しいのです。

こうした大手電子機器メーカーが手を出しにくい、ある意味ニッチな電子機器を専門に手掛ける中小メーカーが最近増えています。そこで手掛けられた商品が密かにブームとなる事も増えています。これは豊かになり、趣味嗜好が多様化した現代ならではの状況と言えるでしょう。こうした中小の電子機器メーカーでは大手電子機器メーカーの様に、電子機器開発に多くの技術者を抱える事が出来ず、自社で商品企画とデザインを行い、その商品コンセプト通りの動作をさせるために電子回路設計、電子回路図のプリント基板への落とし込み、さらには実装まで各専門会社に委託しているケースが多いのです。

もちろん、電子回路設計は自社で行い、プリント基板への落とし込みと部品実装を専門会社に委託する等、様々なスタイルが採られています。こうした電子機器開発の受託会社が増えているのは、電子機器がデジタル化し、アナログ時代の様に微妙な擦り合わせ技術と言われる様なノウハウの蓄積を必要としなくなった事が1つの要因と言えます。しっかりとニーズをつかむ事ができる企画力があれば、中小企業であっても外部の力を活用し、秘かなヒット商品を手掛けるメーカーとなる事が出来るのです。

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