食品工場では特殊な素材の結束バンドが使われる

結束バンドは、電源ケーブルなどが散らばらないようにひとまとめにしておく目的で使われる製品です。

ナイロンなどの樹脂を主な原料としており、輪ゴムや布製の紐などに比べると結束力が強く、耐久性も高いのが特徴です。天井や壁などに這わせたケーブルはそのままだと弛んだり垂れ下がったりしたしまうおそれがありますが、結束バンドで縛っておくことでそうした現象を防ぐことができます。電気の配線が必要な場所であれば、どこでも結束バンドは活躍します。一般の住宅は言うに及ばず、オフィスや工場などでも必ずと言っていいほど使われています。工場においては、電線のショートなどの事故を未然に防ぐばかりでなく、製品の質を保つのにも役立ちます。

たとえば食品製造工場では厳格な衛生管理が求められますが、製造ラインの配線を結束バンドでしっかり固定しておくことで、ケーブルからホコリが落ちて食品に混入したり、垂れ下がったケーブルが原料に触れてしまったりといったトラブルを避けることができます。食品工場で使われる結束バンドには、金属の粉末などを混ぜた特殊な樹脂を素材としたものがよく使われます。これは、万が一破断したバンドが製品内に混入した場合に備えた措置です。食品工場では異物混入対策として製品を金属探知機でスキャンするプロセスが欠かせないものとなっていますが、金属の粉末が混じった素材であればこのプロセスによって混入を見つけ出せるので、不良品の出荷を防ぐことができます。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *